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トピックス 2021.11.22

[知能機械工学科]廣田健治教授 プレス加工品の製造方法に関する技術発明が特許権を取得

【特許番号】第6898612号  【登録日】令和3年6月15日
【発明の名称】プレス加工品の製造方法
工学部知能機械工学科 廣田教授と吉川工業(株)が発明し、特許出願した「プレス加工品の製造方法」に関する技術発明が特許権を取得しました。

< 本特許発明の要約 >

従来のプレス加工機による打ち抜き加工では、図1(A)、(B)に示すように、被加工板100に間隔を空けて開口101、102を順に形成し、開口101、102の間に残存部103を設ける際には、せん断変形により残存部103には、開口101の後に打ち抜かれた開口102の側へ傾いたねじれが生じてしまいます。一般に残存部103のねじれ角θは、被加工板の厚みTに対する残存部103の幅W(開口101、102の間隔)の相対的な大きさ(W/T)が小さいほど大きくなります。
残存部103のねじれを小さくする方法として、残存部103の形成予定領域を上下から挟んで固定した状態で、被加工板100に対し開口101、102を同時に打ち抜くことが考えられます。しかし、この方法は、加工部分が微細であると、残存部103の形成予定領域を上下から挟む工具の配置が困難となり、限界がありました。
本発明は、「プレスによって、厚みtの被加工板10に、X方向正側及び負側が打ち抜かれた残存部11を設けるプレス加工品の製造方法において、被加工板10を打ち抜いて、残存部の形成予定領域13からX方向負側に離れた位置に抜き空間14を形成する工程Aと、抜き空間14と残存部の形成予定領域13の間をX方向正側にΔの抜き幅でn回打ち抜いて、残存部11を設ける工程Bとを有し、Δ/tは0.4以上0.6以下であることを特徴とするプレス加工品の製造方法。」であり、被加工板に生じるねじれを低減することにより、加工の工程数の低減並びに切り屑の削減に効果があります。

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